陸前高田市議会 2022-12-06 12月06日-04号
「文化財の残らない復興は本当の復興ではない」という言葉を掲げ、多くの方々と心を合わせて文化財レスキューに取り組み、被災した文化財の復元という、世界中のどこの博物館も経験したことのない困難な作業を一つ一つ辛抱強く続けてくださった皆様の努力のたまものと心より深く感謝申し上げます。
「文化財の残らない復興は本当の復興ではない」という言葉を掲げ、多くの方々と心を合わせて文化財レスキューに取り組み、被災した文化財の復元という、世界中のどこの博物館も経験したことのない困難な作業を一つ一つ辛抱強く続けてくださった皆様の努力のたまものと心より深く感謝申し上げます。
また、展示物は、ツチクジラの剥製つっちぃや500種の魚を描いたプレートなどがあり、被災した紙資料の修復作業や文化財レスキューの歩みを紹介するなど、特色ある展示も大いに見応えがあります。
まず、被災資料の再生として、文化財レスキューの成果や安定化処理の技術を公開するとしておりますが、東日本大震災により陸前高田市の全ての文化施設がのみ込まれてしまいました。市立博物館や海と貝のミュージアムなどで所蔵していた資料約56万点が被災し、そのうち46万点が県内の博物館ネットワークでつながった学芸員たちの手によって回収されました。
また、コロナ禍が収束した際には、市民文化会館での事業や公民館事業の開催、充実を図るとともに、来年秋の開館を予定しております市立博物館において文化財レスキュー体験を行うなど、より多くの人に歴史文化及び芸術文化に触れ合う機会の場を提供することなどにより、目標値の達成に努めてまいりたいと考えております。
次に、市立博物館の開館予定と運営及び文化財レスキューについて伺います。東日本大震災で被災し、中心市街地で再建工事が進められている市立博物館は、当初今年2月末に完成する予定が、7月末にずれ込むことになりました。
工事内容は、常設展示室においては、各展示ゾーンの区画の整備とあわせ、文化財レスキュー及び安定化処理を行った資料や鳥羽源藏先生、千葉蘭児先生の貝の研究などの業績にかかわる資料、ツチクジラの剥製などの展示を行い、その面積は997平方メートル、企画展示室においては重要文化財の展示など、特別展示を行う際の展示ケース等の設置を行い、その面積は129平方メートル、展示ロビーにおいては震災時に当市からアメリカ、クレセントシティ
また、震災後に再評価された「陸前高田のたからもの」の価値のすばらしさを伝え、それらを守るために展開されている文化財レスキューと新たな処理技術の情報発信を、新しい博物館整備に生かしてまいりたいと考えております。
(仮称)一本松記念館に関しましては、本市の津波災害や復興の歩みを伝え学ぶとともに、震災後の本市の状況と御支援への感謝の気持ちを伝えることにより、交流人口の拡大やにぎわいの創出に寄与するための施設として整備する計画とし、新しい博物館におきましては国や県との協議を踏まえ、被災前の両施設に展示、収蔵されていた自然、歴史、文化の展示のほか、被災文化財レスキューの取り組みや先人たちの知恵、さらには文化財を守る
現在市立博物館においては、文化財レスキューということで、国内にはない事例ということで、実践して取り組んでおりますので、そういった部分につきましては全国に先駆けて発信ができるのかなと考えております。
また、教育長が示す本施設のもう一つの役割として、文化財レスキューの新たな技術の発信が挙げられています。この間、被災資料の応急処置や安定化処理など、全国の学芸員や施設のお力で、世界的にも例のない取り組みが進んでいます。
この施設には、奇跡の一本松の根や国内外からご寄贈をいただいている絵画、モニュメントのほか、本市の復興の歩みを伝える映像や文化財レスキューなどの取り組みなどを展示していくこととしており、震災の経験や記憶を後世に伝承していくとともに、本市の復興の歩みや数多くのご支援をいただいた方々へ感謝の気持ちを発信する施設として整備する方針であります。
また、学ぶ機能としては、本市のこれまで培ってきた自然、歴史、文化を学び、先人たちの知恵を伝える場、本市の復興の軌跡について、博物館や海と貝のミュージアムに保管されていた資料の活用はもとより、多くの方々の支援により行われた被災文化財レスキューの取り組みを紹介、体験し、文化財を守る意義を学ぶ場とするとともに、企業等の研修や修学旅行受け入れの教育施設の場として活用を図っていくこととしております。
この文化財レスキューの様子とともに、本市博物館の資料の一部が展示されていて、震災の年のあの惨状からよくぞここまでと込み上げるものがありました。 市民、全国のボランティア、そして自衛隊の方たちが泥だらけになって瓦れきの中から資料を探し出す姿には、心打たれるものがありました。考えてみてください。
いますけれども、ただ経済効果とか、いろんな部分もやっていかなければまちづくりは豊かなものにならないという、私が言うまででないのですけれども、そういった中で市長として、将来のビジョンとして、まちづくり計画、特にも世界に誇れるまちづくりをするといっていますけれども、奇跡の一本松、あと本丸公園も、これは調べてみますと国指定にしてもいいぐらいの城館の跡だとか、あと中沢浜貝塚も最初の指定を受けたとか、あと文化財レスキュー
当陸前高田市においては、市立博物館、海と貝のミュージアムが全壊しましたが、幸いにも30万点以上の資料が救出され、国内各組織による文化財レスキュー事業の支援を受け、安定化処理が行われているとのことであります。 そこで、被災した施設についてお伺いいたします。被災した文化財関連施設の再建の見通しはありますでしょうか。
博物館事業については、旧生出小学校校舎を仮設博物館として位置づけ、博物館、海と貝のミュージアム、埋蔵文化財保管庫、図書館から文化財レスキューによって救出された資料約31万点の抜本修理に向けた安定化処理を専門機関の技術指導を受けながら継続します。安定化処理の終了した資料については、各専門機関へ抜本修復を委託します。本市の文化的財産の安定的保存に向けた保存環境の整備にも取り組みます。
大震災発生後、いち早く支援をいただいた文化財レスキューの多くの専門家の方々により、収蔵品について改めてそのすばらしい価値が再認識されました。陸前高田市の宝として、しっかりとこれを守って次代に引き継いでいく義務があると思います。 世界に誇れるまちづくりを目指すとしている当市にとって、観光産業の復活と交流人口の増加への施策は最も重要であります。
博物館事業につきましては、旧生出小学校校舎を仮の博物館として位置づけ、博物館、海と貝のミュージアム、埋蔵文化財整理室、図書館から文化財レスキューによって救出された資料約31万点の抜本修理に向けた安定化処理を各方面からの専門的な技術指導を受けながら行い、本市の文化的財産の安定的保存に取り組みます。
保存修復専門職員の正職員としての雇用というご指摘でございましたが、現在資料修復に際し文化財レスキュー事業を活用し、多くの専門家に来訪していただき、指導、助言をいただきながら修復に当たっておりますが、その指導、助言を生かしながら嘱託職員を増員する等の中で、可能な限り専門的な知識と技術を持った作業従事者の育成と継続的な雇用に努めてまいりたいと考えているところであります。